昨晩は久しぶりに嫁と一緒に風呂に入った。

 いや、正確には「嫁」ではないんだけどw。 事実婚です。


 このところちょっとゴタゴタしてたもんだから、いつも嫁を先に入らせて俺は一緒に入らなかった。 

 俺はいつもカラスの行水だ。することがなくて退屈してしまう。 

 だからさっさとアタマを洗ってすぐに出てしまうのが普通だ。

 よほど凍えた時でないと長湯はしない。


 春とは言え、また寒くなったのでちょうどいいと思って俺は嫁を風呂に誘ってみた。

 風呂にゆっくり入るには嫁と一緒がいい。それだと退屈しない。


 ひとつ気になるのは、外から感ずかれてやしないかということ。

 嫁と一緒に入ってるのがバレてしまわないか、そのぐらいだ。

 いい歳をして、そんな風に思われないか、ちょっと照れくさいものがあるw。



 先に体を洗わせておいて俺が後から入っていった。

 我が家の湯船は二人で浸かれるちょうどいいぐらいの大きさだ。


 向かい合って入ると嫁の胸の膨らみがよく見える。わずかに上気した頬が可愛らしい。

 乳房が湯に浮かんでいる。 その胸に触りたくなる。


 後ろを向かせて背中を抱きしめる。

 乳房を手のひらで包むようにして触るとその感触が気持ちがいい。


 プカプカと浮かんでる乳房を触って楽しむ。

 背中、肩口のスベスベした肌に唇を滑らせると何とも言えない味わいがある。

 風呂だから、俺がしゃぶりついた肌、自分の唾の臭いもまるで気にならない。

 ずっと入っていたいぐらいだ。 


 彼女は「のぼせた」と言って、ザブンと立ち上がってしまった。

 浴槽から出ようと足を出して出てゆく。 その尻や太股を見送って眺めているのは眼福だ。



 風呂に入るとたいていは忙しいものだ。

 アタマを洗い体を洗い、急いで湯船につかって体を温める。

 俺はすぐに出てしまう。

 音楽を聴こうとすればノボせてしまうし、どうせノボせるのだと思うと落ち着かない。 

 風呂ラジオとか、MP3プレーヤー、防水ブルートゥーススピーカー、どれも結局は止めてしまった。


 落ち着いて入れるのは嫁と一緒に入る時ぐらいだ。

 よく彼女を見れる。

 
 ふと、俺の男性自身がゆらゆらと揺れていた。

 風呂で温かいからカチカチではないが少し勃起してしまったようだ。

 このところ元気があまりないから、少し頼もしいものがあった。

 やはり風呂では股間がうずく。そのぐらいだ。すっかりのぼせてしまった。




 AVでも、温泉旅行に行って風呂でいちゃつくような作品がある。

 あれは俺的にはちょっとツボだ(笑)。

 風呂でセックスするのなんかAVとしては最高のシチュだと俺は思う。

 ただ、風呂で乳房を吸ったり、カラダにむしゃぶりつくというのはほとんど見たことがない。

 絵としてもいいだろうにw、残念だ。


 俺は風呂に女性を浮かべて挿入しながら浸かるというのを見てみたい。

 浴槽の脇でフェラさせたり、シャボンで彼女の体を洗うぐらいなら誰でもやっていることだ。

 せっかくのAVだ。できそうでできないことを見たいものだ。

 
 実際には温かい風呂に浸かったりれば男性自身がのぼせてしまい、あまり役に立つものではない。

 最初はいいとしても、風呂に浮かべながら中で挿入し続けたり、ましてや達するなんてなかなかできない。




 若い時、俺はそうやって嫁に挿入したことがあった。

 その時は夏だったし浸かったのは水風呂だった。

 リビングでイチャついてたらつい興奮してしまい、嫁に服を着せたまま風呂に入れて、風呂でセックスをした。

 挿入も絶頂もできた。


 お互いに満足して果てたのだったが、服を着たままだったので水が汚れたのか嫁は膀胱炎になった。

 バイキンが入ってしまったのだ。


 すっかり反省してしまい、やったのはそれ一度きりだw。




 それにしても、ああいう「不倫温泉旅行シリーズ」というのは惹かれるものがある。

 宿の食事を食べるシーンも興味深い。

 エロと食欲は両立しないというが、一緒に作品中にあればそれはそれで面白い。


 ただ、浴衣が肌けたりするのはあまり好きではない。

 しっかり着ていて欲しいと思う。

 それでいて欲情に乱れる、そんな姿、演出があるといい。

 もちろんそんなのはAVというフィクションならではのことだw。


 実際には浴衣の帯が絡まって邪魔になるし、あまりスカっとしたものではない。

 正直、イライラするw。

 だいたい、布団の上でするというのは密着感があってよいのだがシーツが乱れてまとわりつくのは興醒めなのだ。


 旅行という非日常の設定であり、それなりにリアリティもあって、俺はあの手のAVのファンだ。
 


 嫁と知り合う前、他の女と小旅行をして泊まったことはあった。

 もちろん情事が目的だったのだが、思い出してもロクなものではなかった。


 風呂にも一緒に入らなかったし、挿入していたら疲れが出て眠ってしまった。

 勃起して挿入したまま、俺はウトウトと女の上で眠りそうになった。


 すっかり女の気を悪くさせてしまったが、翌日までゆっくり寝た満足感の方が俺には大きかった。

 色々と丸一日、女に気を遣って疲れてしまっていたからだ。


 思い返せば風呂なんかで今の嫁のようにカラダの感触を楽しむようなことをしてもよかったのに、と、ちょっと後悔はある。

 シェイプしている女性だったから、きっと楽しめたのではなかったか。


 そんな相性というのはある。

 その気にならない人もいる。  自分でも気持ちの問題なのだと思う。