スーパーの女。

 そういえば昔、なんかそんな映画があったのを思い出す。


 先日に話したスーパーのレジの子のこと。もちろんあれからもスーパーには行っているから見かける。

 大きな体を揺らして能率がいい。見ていて気持ちがいい。

 こんな記事だった。

【陽気なデブはなかなか可愛い】
https://rollingover.blog.jp/archives/11290612.html



 先日のこと、清算の機械に俺がカネを入れていたらスッと隣に寄ってきてニコッとし、「こんばんワ」なんて言ってくれた。

 こちらはマスク姿だ。よく見分けるなと思う。

 俺が会計している間、嫁は別なコーナーで菓子かなんかを見ていた。

 「いつも来てくれるから、覚えちゃった(笑)」なんてことも言った。まあ、可愛らしい言い方だ。





 会計を済ませてスーパーの外のベンチで買った酒を呑んだ。

 俺はさっきのことを嫁に話した。

 「仕事のできるデブちゃんに気に入られちゃったか」、俺はそんな調子で軽く話しただけだ。


 「ふぅーーん、そんなこと言うんだぁ。」なんて、ちょっと冷たく光るものが嫁の目の奥に見た。

 おいおい、嫉妬するような相手でもないだろうにw(汗)。


 しかしなんだか俺が粉をかけられていると思ってるのか。そこは冷静になってもらいたいものだ。

 なんだか気持ちが不安定なのか、最近の嫁はそういうところがある。

 「更年期なんてとっくに済んでいるよ」、なんて言うが、まさにそれが怖いんだよw。





 考えてみれば俺は嫁のセクシー過ぎる格好に心配したり、妙にオシャレして出かけると心配したりしたものだ。

 エロ漫画なんかではこういう熟女がガキに陵辱されたりするなんて話がある。もちろん俺は自分を投影して興奮するが、嫁もそういう熟女の一人だ。


 ただ、いくら心配になってもクチでは軽く言うのが男だ。嫉妬心なんか出さない。

 「おい、今日は随分刺激的じゃないか」と。そのぐらい。

 これは嫉妬と言うのじゃない。誰かに持ってかれないかと心配になるだけだ。


 嫁はそういうのは軽く受け流していたくせに、こういうちょっとした他のオンナとの接触というのは嫌がる。


 しかし、考えてみれば他にも色んな接触はある。

 二人で買いモノをしていて店員の女性に声を掛けられることは他にもある。

 そんな時は嫁はあまり嫉妬という感じの反応をしない。





 こういうのは現場を見てるかどうかの違いだろうか。

 それとも相手によるのか。他のケースはみんなガリガリの痩せ型だった。おデブちゃん系だと警戒するんだろうか。

 それとも俺の話を聞いて、その子の「好意」というかその匂いを嗅ぎ分けているのか。


 とにかく、こうなるともう腫れ物に触らないように避けるしかない。

 何をいい歳をしてこんな気を遣わにゃならんのと思うがヤバそうに感じる。


 全く、先日の石野陽子の話もそうだがおかしな嫉妬じゃないか。

 
 実際、俺は他のオンナと付き合ってしまったことがないわけじゃなかった。

 それが「浮気」だったかと言えば肯定はしたくない。もう終わったことだ。

 俺もスネに傷があるわけだから嫁の嫉妬を非難できるわけもない、そう今さら気がついた。




 俺が死ねば嫁はしれっと他の男とくっつくことだろう。

 男はいくらでもいるだろうし心配はない。

 むしろそれが俺には本望だ。

 
 嫉妬心と言うなら、それが何かのエネルギーになってくれりゃ言う事はない。

 嫉妬の炎も悪くはない。