きゃわイイ女

 嫁がかわいい。綺麗で自慢の嫁だ。籍を入れてないから正確には嫁じゃないんだけど。もう何年一緒だろうか。いつも一緒。いつもカワイイことを言って俺を楽しませる。最近、綺麗だと言わないと文句を言う。そんなに言ったら減るじゃん。

2020年09月

 オンナが旨いものを食わせてくれようとするなんて話。


 腹が減ると性欲が増すと言われる。
 餓死する前に子孫を残しておくよう遺伝子が訴えるからなんだとか。

 だから腹が減っている時の方がセックスが気持ちいい。

 自分の経験でもそうだが、腹が一杯になってからするセックスというのは興奮するのに時間がかかる。
 だから旅行先でイタすというのも結構ムリがあるのだ。

 そこはAVの演出とは違うと思う。



 昔はなんとか旨いモノと性を結び付けたいと思った。

 単純な発想からで、腹を満たしながら性的な悦びに耽るのがダブルでお得だと思ったからwww。


 色んなことを試してみた。

 嫁の体に生クリームを塗りたくって舐めながらイタすようなこともした。

 ホイップクリームを作って、体全体に塗ってビニールを敷いたベッドに寝かせる。

 オッパイや尻をそれで舐め回した。
 こちらも裸になってむしゃぶりついた。

 お互いに白くなってベトベト、クリームの油分でヌルヌルになった。
 俺の下半身にクリームが塗られるとそれだけで気持ちがいい。
 しかし白くて石膏像から余計なものが飛び出している感じに見えた。だからすぐにイッてしまうことはなかった。



 舌がよく動いてくれた。最初はこれが最高なんじゃないかと思ったが、それは最初だけのこと。

 挿入する時はさすがに陰部は拭き取ったけど、甘くて濃厚なホイップクリームはしつこい。

 ラム酒でも垂らしとけばよかったなんて、ちょっと後悔しながら挿入した。

 舐め続けてたら甘さをしつこく感じてきてしまったから。


 ウブ毛にクリームが塗られるとそこの毛がチリっと音が立つように起きて、見ているとセクシーに感じる。

 ホイップクリームはそういう見た目がいい。


 シチュで燃えたのか、嫁の興奮も高まった。



 今度はチョコレートでも試そう、ラム酒は絶対に必要だななんて誓ったものだが、試さずしまいになった。

 今は甘いのはちょっとwww。


 どうせなら塩辛とかの方がいいw。

 そうして温泉宿とかで女体盛りとかやる需要があるんだろう。
 しかし人肌に刺身はちょっとアレだ。


 世間でよく言われるのでワカメ酒というのもある。

 あれも試したことがあるが、そのココロがまだ分からなかった。

 ガキだった。



 ワカメ酒なんてのは結局は羞恥プレイということなんだろう。

 酒は粘膜から吸収される。
 その濡れた陰部やヴァギナから酒を吸収させ、本人は知らずに少し酔った感じを覚えるようになる。

 これはお前の陰唇が喜んで酒を呑んでいる証拠だ、そう知らせる。

 そうすると自分以外の「オンナ」という生き物が自分のヴァギナだと知る。
 それが恥ずかしくなる。
 淫猥さが自分ではコントロールできないと知るから、恥ずかしくなるのだ。
 
 そうやってスケベな気分に流されるようにさせてから貫くのがいい。

 征服感がある。
 ワカメ酒なんかの醍醐味はそこにあるんだろう。


 ついぞそれを知らず、俺はまだガキだったw。



 浣腸プレイなんかで酒を尻に注入して酔わせるというのもある。
 あれも同じ羞恥プレイだろう。

 自分の体の反応を若いオンナは隅々までまだよく知らない。
 だから、その自分の奥にある秘められた「オンナ」の部分を教えてやる。

 クチ以外のところから酒を吸収してしまうこともそういうことだ。

 そういうのが「カラダを開発する」とか「性を教え込まれる」ことなんだろうと思う。


 エロマンガや小説では見聞きして知っていたが、その本質について理解したのはずっと後になってからだ。


 クリームもワカメ酒も、みんな夫婦生活では一度はやっていることだと思うが、俺がその意味を知ったのは遅かった。


 
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 じゃあ女性はどうかというと、オンナは浮気とか別れ話なんかになると必ず言うことがある。

 「美味しいものをいっぱい作ってあげたのに!」なんて言い方だ。


 俺と嫁の別れ話の時、彼女もそういうことを言った。

 それに引き換え、俺はどれだけひどいことをしていたのだ、と言った。




 しかし正直、旨いものはそりゃあ有難いが、それほどとは思わない。

 嫁が作ってくれた料理は旨かった。しかしそれが一番大事ってわけじゃない。


 嫁が作らなければ自分で作る。

 男だって料理ぐらいする。

 できなくて何が男だろうとさえ思う。それほど言うなら俺が作ってやる、そう言いたいぐらいだ。


 これは女性の思い込む「男性の望むもの」ということなのだろう。



 巷ではよく「嫁の味噌汁がまずい」とか「旦那がママの手料理が懐かしいと言ってアタマにくる」とか、料理がらみの衝突がよく言われる。


 本当かどうかは知らないが、男性は旨いものを食わせておけば満足だ、なんて、誰が言ったのか。


 嫁がだらしない体になったり、手入れを怠っているぐらいなら、料理などインスタント、いや、自分で作るからいい、俺はそう思う。


 男性像、女性像、それぞれ勝手な思い込みがあるということだろうが、それにしても動物でもあるまいし、旨いものでオトコの気持ちを繋ぎとめておけるというのは違うんじゃないか。


 何も喋らないで「メシ・フロ」という旦那もいるというが、それはただれた関係になっているというだけで、だから二人に絆があるわけではあるまい。


 お互いに分からないところがあるのだ。


 お互いの関係、その結びつきや絆を、モノや実利的な行為、メシなんてもので片付けないでほしいと思う。



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 別れ話をするとそんなセリフを言う男が必ずいる。

 ケンカになると必ずそんなことを言う旦那がいるそうだ。

 どっかに連れて行ったことを、まるで贈った指輪のように大事なことと主張する男がいるのだとか。

cabe

 たいていの男というのがそうらしい。
 俺の先日のフラれた彼女、その婚約者の話ではないが、女性に対して何かしてやろうという男は多い。

 それはすごく具体的だ。

 どこか旅行に連れて行くとか、ディズニーランドに毎年連れて行くとか、クリスマスの日は必ずどこかに行くとか。

 そして米軍払い下げのアメリカンな住宅でのホームパーティ・・・。

 「俺と別れるなら、もう来させない」って言ったとか。、、、それってどうなんだかw。


 言ってみれば、とても実利的なことだ。

 それはそんな男たちには、「女性はそういうものだ」という思い込みがあるのかもしれない。

 女たちの方も「どこかに連れて行ってもらう」なんて、思い込んでいるように思う。



 俺は捻じ曲がった人間だからなのか、あまりそういうことが分からない。

 どこへ出かけようがすぐに慣れてしまうしものだし、警戒するから羽を伸ばすにしてもそうはない。

 海外にしてもすぐ現地に溶け込んでしまい、感動など感じない。

 世界中どこでも同じようなものだ。

 きっと一緒にいても俺は面白くない男なのだろう。


 外地で観光客の女性と知り合った時、その女性に警戒心がなかったりしたんで俺は頭にきた。

 自分の身は自分で守るようにしないと、油断したりゆるいのはダメだよ、それは傲慢さの現れじゃないか、なんて。

 俺は癇癪持ちだww。




 毎日を二人で穏やかに暮らす、今の俺が望むのはそれだけだ。

 見つめる、話す、キスをする。毎日のその方が俺には大事なことだ。


 しかし、あの時俺は、そのために交渉を急いでヤリまくったんだから、考えてみればあれも実利的なことだったと反省しないでもないw。

 それでもあの時はまるで通じなかった。
 俺とのセックスより米軍払い下げ住宅の方がよかったんだからw。


 嫁は俺がどこにも連れて行かなくても満足しているように見える。


 そもそもどこに行きたいという話が出ない。
 それでいい、俺はそう思う。


 海外赴任に憧れてそういう男を捜す女性や、やたらと仲間内で恋仲の関係をとっかえひっかえしたり、あるいは二人の最大の思い出といったら「どこそこに出かけたこと」、なんて言う人がいる。

 どれもみんな具体的で実利的なことが二人を結び付けているように見える。

 二人だけのことはどこにあるんだ?、俺はそう思う。


 少なくとも俺にはそういうことは無縁だと思っている。
 


 昔、嫁と復縁して一緒に暮らし始めてから、嫁が前から言っていたことを再び口にするようになった。

 「復縁」なんて、なんだか嫌な言葉だ。「別れずにすんだ」と言ったほうがいいw。


 ともかく、嫁は「自分の前世は多分ハワイにいたんじゃないかと思う」、なんて、そんな話をよくしていた。

 だからって俺はハワイにそうそう行くつもりもなかった。

 なにしろ復縁後は大学の授業もあり、俺は忙しかった。


 そのうち、彼女は友人に誘われてこれ幸いとハワイに行った。

 飛行機で小さな島まで足を伸ばしたりして旅行してきた。

 こちらは飛行機が嫌いというのもあるので気が気じゃなかったが、楽しく過ごしてきたらしい。


 帰ってきてから、ハワイ前世の話はなくなった。

 「どうも前世は違ってたみたい、そう思った」、なんて嫁は言った(笑)。


 そのうちベネゼエラとかコロンビアの密林なんかを言い出すのではないかと思ったがw、あれからそんな話はなくなった。



 女性がどこかに出かけたいとか、どこへ連れて行ってくれというのを重視するのは、前世とか自分の分身みたいなものが他の土地にあると感じるからなんだろうか。

 そんなことを思う。


 「前世が何処か」、なんて発想は俺には湧かない。

 せいぜいサムライだったか、百姓だったか、家臣だったか、浪人か、そういうことを考えてしまう。

 嫁だけでなく女性とは俺はそういう意思疎通で食い違いをよく経験する。


 「生まれ変わったらどうしたい?」と聞いて、女性は「ハワイに生まれたい」なんて言う。

 男なら、「生まれ変わったら戦国時代がいい」、そんな感じじゃないだろうか。


 しかしそれでも、「未来でロボットに囲まれて不老不死の時代に生まれ変わりたい」なんて話は聞いた事がないwww。

 みんな過去のことばかりだ。


tabi


 
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