きゃわイイ女

 嫁がかわいい。綺麗で自慢の嫁だ。籍を入れてないから正確には嫁じゃないんだけど。もう何年一緒だろうか。いつも一緒。いつもカワイイことを言って俺を楽しませる。最近、綺麗だと言わないと文句を言う。そんなに言ったら減るじゃん。

2020年06月



 なんだかこのところのコロナ自粛の運動不足なのか、腕がタルんで太くなってきた気がする嫁である。

 急ぎヨガをやりはじめてはいるが、腕の太さはちょっと目立っている。

 俺は痩せゆく(笑)。



 こういうことを指摘すると嫁はたいてい自己正当化に走る。

 やっている。

 直っている。

 だからちゃんとやっている。

 そういう言い方だ。

 毎日ヒモで計って腕は一週間で3ミリは細くなった、なんて言う。


 直せ。 そうしたら「頑張る」と応える。  

 なぜそういう風にならないのか、怖ろしくなってくる。


 「茹で蛙」ではないが、いつまでも大丈夫だとボヤボヤしていたらいずれは手遅れになるのだ。

 よかった時、嫁は体脂肪率は21ぐらいだったという。

 今は25か、30かw。

 また叱咤しなければいけない時がきたようだ。

 何年かに一回、こんな風に厳しく言わないといけない時がある。




 俺は不摂生がたたって69キロぐらいになって日本に帰ってきた。

 若い頃のベスト体重は52キロだった。

 体重を落として今は60キロ。


 油断しているとどんどんダラしない体になってゆくのだ。

 それを注意しても返す言葉は自己弁護ばかりだ。

 イライラさせられる。


 「やる」。「頑張る」と、なぜ言えないのか。


 そう考えてみたら嫁は自分から謝ることをめったにしない。

 「ごめんなさい」とはなかなか言えない女だ。


 早く気がつけ、でないと引き返せないぞ、そう言ってこのところ文句ばかり言っている。



 もちろんやるのはヨガだ。

 マットの上でYouTubeを見たりネットの情報を参考にしながらポーズを覚えている。


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 ヨガというのが最近になって運動として見直されているというのは新型コロナのこともあるだろう。

 「ヨガマット」なんてものも売られている。

 ヨガウェアがセクシーに感じるというのは、俺の別の話(笑)。

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 ヨガというのは、なにもヒッピー文化や無政府主義者のコミューンのサークルなんかばかりではない。


 しっかりしたエクササイズと捉えていい。


 体のバランスを作ったり美容によいものだ。

 気分の調整にもよい。



 何しろ女性にはクーパー靭帯というものがある。

 走ったり激しい運動というのは避けたい。少なくともウチではそうだ。



 クラシックバレエもそうだが、その点ヨガなんかも穏やか中にも脂肪をしっかり燃焼するエクササイズ要素がたくさん詰まっている。


 よく知られているのが、「何とかのポーズ」という言い方だ。

 鳩のポーズというのは「みなの憧れのポーズ」らしい。
 あまりにネットで見かけるので嫁はまずこれから始めた。

 もちろん他にも色んなポーズがある。


 うんしょ、うんしょと、苦労してまずはひとつのポーズと付き合う。



 言葉を変えれば、このポーズというのは「決め技」というものに近い。

 ポーズを覚えるのは技を覚えることだ。

 だから「得意技」があればいいわけで、全てのポーズを覚えようとする必要はない。



 何種類もあるポーズのうち、ひとつを選んでまずは覚える。
 完成させるようにしてみる。
 補助があってもいい。
 とにかく最後のキメまで持っていく。

 別にそれだけでもいい。ひとつでもいい。


 そのうち自分のやりたいポーズが何種類かできる。
 少しずつ覚えてゆく。


 太腿のタルみが気になるとか、腹を引っ込めたいとか、姿勢を伸ばしたいのか、それぞれの目的に合うようなポーズがあるので見て覚えてみる。

 映像でも画像でも、最後のキメまでを覚えるのだから難しく考えなくていい。



 最初はひとつずつのポーズさえ決めるのが難しいが、何度もやってくるとそのうちカラダが慣れてくる。

 嫁は、あれから鳩のポーズは自分でできるようになった。

 最初は俺の補助が必要で、脚を肘に引っ掛けるのは俺が手伝った。


 
 あるポーズでピシッと決めて、少しじっとする。
 そこでちょっと動かなければ成功だ。

 そこから次のポーズへと移る。


 その「次のポーズへの流れ」というのを考えて組み立てるようになると面白い。

 そのアイディアが浮かばなかったり、どんなポーズが自分の目的に合っているのか、そこはインストラクターや参考書なんかの出番だ。


 最初のポーズから滑らかにカラダを動かして移してゆくのもいいし、わざと少し無理がかかるように変転するようなポーズを選んでもいい。

 崩すようにして、わざとすんなり次のポーズへとつながってゆかないのを選ぶのもいい。よい運動になるだろう。


 要はピシッ、ピシッと、次から次へとポーズを決めてゆくコンビネーション技だ。

 急がなくていい。


 踊ったり振り付けをするのが女性は好きだから、こういうコンビネーションを考えたり覚えたするのは楽しめるだろう。

 ポーズを決めるまでの動きがゆったりとした動きでも、気がついたら汗さえ出てよい運動になっている。



 「気持ち」も、同時に穏やかに整えてみるといい。

 ヨガはメンタルも同時にエクササイズできる。

 ヨガのポーズには自然の名前がついているから、それをヒントにしてゆったりとした気分を作ったり、大きな波を感じたり、硬いものをほぐしたり、動物のことを考えたり、ポーズの名前に合わせて気持ちをたおやかにしてみる。


 気分もよくなってきてリラックスが出来る。



 ヨガはなかなか侮れない。

 奥の深いエクササイズだ。


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 二人で映画を見てて、女優が脱ぐというのも困る。
 女優のプロポーション、カラダつきについて論評したりなんかすれば、どうしたって嫁はじゃあどうなんだと言う話に近づいてしまう。

 そりゃあ誰でも比べられれると嫌だというのは分かるが、そこは映画だ。

 

 しかし出ている女優のスタイルとか顔つきなんかを褒めたり、感心したりすると嫁はたいてい嫉妬する。

 プリプリとしてきて、なんだか突っかかってくる。

 まるで地雷だ!w。



 だから、俺は映画で女優が脱ぐと、たいてい「太いよ!」「胸がないなぁ」なんて悪口ばかり言っている。

 それはもう俺にとってはお約束のことww。


 つい間違って、「こりゃあいい女だ」なんて言ったりなんかしたら、嫁はとたんにトゲゲしくなる。

 ムカついているのが分かる。

 そして、「でも足が短いよ」「こんなのよくいるじゃない」なんて、ケチをつけてくる。

 わーったw。
 わーったっ、つーの(笑)。





 映画の主人公であっても「美人だ」なんて禁句だw。

 最後には「私のことは綺麗だって言わないくせに」なんて言ってプリプリとする。 


 だから俺はポーカーフェイス。

 ちっともいいと思ってないような顔をしている。 


  それは街中を歩いていて、「よさそうでも女を見たりしない」というのと同じなんだろうけど。



 前に、ヒロスエのことを俺が褒めたら喧嘩になったりしたんだぜww。



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